2019年

[詩:瞬きもせず星を見よう]

心が柔らかく響いたら
それが通り過ぎるまで待つ
心が張り詰めた後は
それが溶けるまで待つ

心は膨らんで しぼんで
穴開いて 地に落ちて
汚れて
涙に洗われて
出直して

それでも
かすかに
彩られてゆく
パレットのように
色が染みて


心に染みた色は
友達を教えてくれ

心に染みた色は
目の前の色を

他の色に変えてしまい
心に染みた色は
ひりつく色を濁してゆく


少女の瞬きには曇りない心が映る

少女の瞬きは
私を思い出す魔法


瞬きとともに瞳を洗い
濁す事なく

目の前の色を見よう
変える事なく

受け止めよう


瞬きとともに瞳を洗い

瞬きもせず星を、見よう


2019/10/15


[詩:しるし]


人は傷つくからなぁ


痛みによってしるしをつける


それは愛と、ちょっと似たこと


2019/8/24


[詩:わたしは何かを探してる]

わたしは何かを探してる


FBの記事、勧められた本、
心の中を覗いてみる


花を見つめて、道路に目を落とし、
高い枝を見上げている


わたしは何かを探している
ここのところ、ずっと


わたしが出会いたいものは何?


わたしが無くしたものは何?


わたしは何かを探していて
夜寝る前に携帯を開く


ドキドキざわざわ


そわそわワクワク


わたしの耳に届くのは
始まりの音


中から、外から


シンなるものが
訪れようとしている


2019/04/01


2018年

[詩:ちょっと地球の食べ物を]

喜びのワープから
帰ってこられません

あなたのことを
火星あたりに浮かんで
探しています

星の王子さまの挿絵のように
丸い目をして
瞳の中に色はなく

放心しながら
小惑星に立っています

地球はなんて刺激的
まばゆき煌めきに、
魂が静けさの宇宙空間へと
ワープしてしまいました

あなたのところに帰らなくちゃと
腕を動かし
真空を かくのですけれど

腕には何も触らずに
ただ帰らなくちゃとわかりながら
仰向けに漂って
放心しているのです

瞳は何も捉えられず

何も感じず

心の空間に浮かぶ

あなたの笑顔だけを手掛かりに


地球で出会った顔を

思い出していくのです


さて体の方はといいますと
お腹が減ってるようなので
ちょっと地球の食べ物を
食べてこようと思います


愛しいあなたへ

2018/8/20


「散文:靴下」


靴下達は、、、
何故こんなにも生き別れるのでしょう、、、


今朝の瞑想で出た答えは
「靴下を捨てる」
でした。


そうして靴下を捨て始めたら、、、
すでにそれらは小さすぎて、


子ども達の大きくなった足に
想いを馳せるのでした。


2018/11/8


[散文:盲信と意識の混濁]


盲信すると意識の混濁が始まる。
混濁とは字の如く、混じって濁ること。意味を引けば、これに乱れることも入ってくる。
意識が混濁するから盲信することもあるんだろう。

天外伺朗さんの『無分別智医療の時代へ』を読んだ。
科学で解明できないが、効果のある治療が存在している。科学で解明できないとなると、盲信(わけもわからず信じること)ということが起きる。盲信も怖いけど、科学的な根拠や解明がされないために効果のある治療法が社会的に叩かれて、受けられなくなるというのも勿体無い。
「わからないことをわからないこととして置いておき、効果がなかった場合も含めてきちんと書き残し、検証していくこと」
この、わからないことをわからないとして置いておくのが、分別をつけないので、無分別の智慧なのだ。
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効果のある手法がある。
わたしなりの感覚や理論がある。
これまで検証してきたことと経験がある。
ところが経験は諸刃の剣。

施術の時は大きな期待や喜びや悲しみと、自分は離れたところにある。自分ということすら忘れている。
けれど、その前後にクライアントや家族の、様々な話や感情に触れる経験をしていくと、感情移入し、施術への純粋な気持ちに怖れが生じる。
施術時のあり様は変えようがないだけに、施術自体をしたくなくなる。
開ききった感性ゆえに施術がうまくいき、開ききった感性ゆえに、ビフォーアフターの話に傷つく。
上手くいかなかったから傷つくのではない。上手くいっても傷つく時があるのだ。大きくうまくいったというそこにある、痛みや苦しみを、感知しすぎて辛いのだ。
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人が提供する無分別智医療の取り組みには、クライアントやその家族の観察の姿勢や、客観的に冷静にビフォーアフターを記録してくれる協力者が必要と思う。
もしくは、施術を提供しながら、施術者自身が包括的な成長をすることが必要なのだろう。
奇跡に触れた手応えと感覚を頼りに施術をして、さらにデータを残していくということは、医療機器ではなく、心ある人であるので難しいと感じる時がある。
心がいっぱいになって溢れると、物事をあるがままに観察することも忘れ、意識の働きも鈍る。
施術者、記録者、クライアントとその家族の、
あるがままに向ける瞳の明度。
「アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ」
どうやら涙は、その助けになる。
2018/5/5


「散文:ヒーリングの仕事と環境」


アクセスするんです。
そうすると流れ込むエネルギーがあって、溶けていくんです。
どこにアクセスするかというと、その方を、人類を、応援したがっている、純粋な愛と光のエネルギーの層。
アクセスすると場が変わります。
アクセスとコネクトは違います。アクセスを手伝っても、コネクトしないこともあります。
こじ開けるわけにはいきません。
受け取る準備ができているということは、それだけ取り組んできたということで・・・
だから、ただ話すのと、ライフコーチングセッションで話すのは違います。
場に流れているサポートのエネルギーが違うのです。
コネクトをお手伝いする時もあります。その行為を「天地人を繋ぐ」と呼んでいます。時間がかかります。個人差があります。
私たちは成長の過程で繋がりを断ち、繋がりを失い、頑張って生きています。
そんな私たちを応援したくて、エネルギーは待っています。私たちが再び、繋がりを取り戻すことを。
--
そういうサポートができてすごい!
と、思われますか?
セッションが上手くなるほど、日常生活、特に事務仕事に困ります。
感覚が開かれているので、相手の心の動きも大きな音で聞こえます。乱暴な言葉や期待と失望の音。喜びも痛みも強烈です。
ゆっくりと感じきり、痛みを和らげるだけの時間がとれないと、辛くなり、麻痺して自分を守ります。
喜びも痛みも麻痺します。
優しい場所と時間を必要とします。
アーティストが、自分の工房を持つように、柔らかな感性を震わせながらいられる場所を欲します。
それが出来たら、また次のステップ、、、、
環境を整えること。
変化しては、環境を整えます。
今のわたしのチャレンジです。
2018/2/17


2017年

[詩:オーロラ]


ああ、誰かに聞いて欲しいなぁ、、、
私の見た世界のこと。
心のひだのチラリズム。


一瞬一瞬が心に手跡をつけて
繋がっていくから


ひだはオーロラのように繊細で
儚く揺らいでしまいます


揺らいでいていいのだと、


感じていていいのだと、


今を抱きしめていていいのだと、、、


私の話を聞くあなたの瞳を覗き込んで
甘やかされていたいのです


2017/11/08


[詩:経験していないということ]

経験していないという残酷がある

それは放たれた言葉に
ちらりと投げられた視線に
廊下をすれ違う時のスピードと距離に
現れる


悪気はない、思いやりがないわけでもない
ただ、経験していないだけなのだ


血管に管が入ったまま過ごす緊張
痛みをやり過ごしながら整える身だしなみ
呼吸が止まるような差し込みに体を折り
縫い合わされた傷口を庇って腰が引ける


親への想いがあり子への想いがあることを
自分の越し方、
長年の友や仕事への想いがあることを
通りすがる、誰が知っているというのだろう


鏡に映る浮腫んだ顔
変色した肌


けれど不思議と、感じ取る人はいるものだ

心におけるこの場所を、知っているその人


経験するということ
生きて来たということの
尊さを想う


心を合わせて耳を傾ける、
その優しさを想う


2017/11/06


[詩:院内庭園]


赤ん坊がうぇーんと泣いて
覗き込む保育士さんとおじいさんおばあさん、
声をあげて笑う。
何をしてても赤ん坊は可愛くて、
笑ってしまう。


赤ん坊にしてみれば
「誰もオレの気持ちなんてわかってない!」
と、不満だろうし、

心細いかもしれない。


「大丈夫大丈夫」と、
にこやかに声をかける保育士さん。
赤ん坊の方は、「大丈夫じゃないやい」って思っているかもしれないよ。


今朝は涙に腫れた顔で起きた。


昨日まで、二言目には「大丈夫」、
と笑っていたご婦人が、
今日は不安の顔を覗かせて、
「病気になって人生観が変わったわ」と
話してくれた。


芝生に放たれた一歳児、

キラキラした光の中を
ひらひら歩いて転ぶ。


舌ったらずな旦那さん、

顎に手術の跡。
黄色く色づく木の下に、

奥さん立たせて写真を撮った。


2017/11/06


[詩:おっぱい、おっぱい]

滑らかな、
ふくよかな、
ツンとした、
スレンダーな

いろんなおっぱい

いろんな生き方と
一緒にあったおっぱい

胸を張り、
視線を意識し、
乳房を与え、
育んできた

いろんなおっぱい

いろんな場面に
一緒にあったおっぱい

そうして今、
この手のひらに包むのは
わたしから
失われようとしているおっぱい


2017/11/10


[散文:自分への暴力]


自分への怒りと暴力が、
誰の胸にも眠っているのかもしれません。


罪悪感や無力感が、
言葉や表情の端々に、
隠しきれなくて溢れ出し、
誰かを傷つけたくなくて、距離を取り、
うつ伏せて肩を震わせている時間。


その時間は無駄ではないのです。
肩の震えとともに、出ていくものがあります。
天に帰っていくものがあります。


2017/9/6


[詩:心に向かう]


愛がややこしくなる
あなたが涙する
涙の熱を感じながら
わたしは不思議と冷めていく


感情のインパルス
それがどんな感情だろうと、
その強さが怖い
すっと身を引く
あるいは
飛び跳ねるように退く
それでいて
あなたの涙は記憶され
わたしの心を洗うのだ


少しずつ、少しずつ


愛がややこしくなるとき
時間をかけて
あなたの心に向かうとき


2017/5/5


[詩:扉]


目の前で扉が閉じる
わたしは一時、
その扉から差し込む光に照らされて歩んだ。
扉の向こうに見た未来がいま、
扉とともに閉じてゆく。


なぜ見せたんだ、その光を?
なぜ?


けれど扉は静かに閉じた。


わたしは新しい扉に向かって立っている。
それは少し前に開いていた扉。
そうと知りながら、見ないようにしていた扉。
嫌ではない。嫌ではない。
どうしたらよいのか知っている。
扉からは光がさして、わたしを優しく照らしている。


心はすでに知っている。
わたしの心変わりを。


けれど慣性の法則ともいうものが、
わたしを作っている相に
残っている。
そうして波を産む。
心に寄せてはかえす大きな波。


これまでの歩みを
きれいさっぱり忘れるのではない。
断ち切るのではない。
後悔などともまた違う。
ただただ
それを持ち続けて歩むのだ と
波は寄せ
心を揺らしあやしてかえってゆく。
心洗ってかえってゆく。
わたしは歩を進める。
昨日とは少し違う未来へと。
新しい扉をくぐり抜けて。


2017/3/16